夫の嘘の正体

夫の嘘に困っておりましたが、少し進展があったので書き残しておきたいと思います。

朝の約束

毎年秋になると、近所の公園から大量の枯れ葉が飛んで来て、車庫の前に山を作ります。この町では、飛んで来た枯れ葉は住民の私たちが拾ってゴミに出す決まりになっています。自分の家から出たゴミではないので、有料の指定ゴミ袋ではなく、市販の透明か半透明のゴミ袋に入れて出すことになっています。

今年も枯れ葉舞う季節がやってきて、早速一山出来ていたので

こう言って出かけて行きました。
一見、妻の体をいたわる優しい夫のようです。

しかし、帰宅時には・・・車庫の前にさらに大きな枯れ葉の山が出来ているにもかかわらず、それを踏み付け、乗り越えて車を乗り入れ、そのままシャッターを閉めて家の中へ入って来ます。

そして結局は、日も暮れて真っ暗で、寒い中やらせるのも悪いし、翌日私がやることになります。

こういった約束は枯れ葉の季節に限らず、年中交わしているのですが・・・
一度として果たされたことがありません。一回も無いのです。

異常ですよね。

夫の嘘に病的なものを感じるのにはこういった行動があるからなんです。

帰った時にはすっかり忘れている

朝、あんなにきっぱり断言したのだし、家に帰って枯れ葉の山を見れば

と、思いだすのではないかと思うのですが、そうではないと言います。
すっかりさっぱりキレイに忘れているらしい。

初めはやりたくなくて忘れたふりをしているのかと思っていました。しかし、私が手伝いを頼んで嫌な顔したことは無く、朝の約束の時も嫌な素振りは全くありません。会社にも毎日きちんと行っているし、仕事も楽しそうにやっています。どちらかというと働き者だなあ、助かるなあと思うことの方が多いのです。

『枯れ葉掃除を嫌だと思ったことは無い』そうで。

なのに、約束したことは忘れてしまう。

だから。
すごく違和感を感じていました。

嘘をついていない

このところ、こういったことがあまりに続いたため、さすがにこのまま結婚生活を続けていく自信がなくなりつつありました。

また、嘘をついたり、約束を違えてしまった時に心から謝っているとは思えない態度をとることがあり、それが私の気持ちを逆撫でしました。

一体どういうことなんだろう？？別れるにしても、理由があるなら聞いておきたい。このままでは一緒に暮らしていくことは出来ないよと前置きして、嘘をつく理由をゆっくり聞いてみました。

夫の中では『嘘はついていない』のです。やろうとは思っているから。
心から謝っているように感じられなかったのは、嘘をついていないから謝る必要がないのに謝らされていたからなんですね・・・。

結果的に嘘をついている

どうも夫の頭の中は楽しいことだけで出来上がっているようでして、枯れ葉掃除のような、「楽しくないけどやらなくてはいけないこと」は、移動したり、時間が経つとすっぽり抜け落ちてしまうようなのです。ただ、前述のとおり、枯れ葉掃除を嫌だと思ったことは無いというのは本当で、休日に「今」やってくださいとお願いすれば、本当に嫌な顔はせず、きっちりキレイにしてくれます。目の前のことを頼まれる分には全く問題がないようです。

そうだとしても。

やると言ったことをやらないのは、嘘をついたことになるのだよ。
嘘をつかれた側は嫌な気持ちになるし、近しい大事な存在でないなら、真っ先に関係を断つと思う。そうやって、離れて行った人は今までもいるんじゃない？気をつけないと、私もいなくなるかも知れないよ。

ということを伝えました。

直して欲しいと思っていたが

いなくなっては困るそうなので、では気をつけましょうね、ということにはなりましたが・・・。実際忘れてしまうのでは、気を付けようが無い訳で。

私が考え方を変えることにしました。

悪意を持って嘘をついているのではないと言いますし、やろうと思っているのは本当なのだそうなので、それを信じることにします。もう少し様子見てみようと思います。

忘れてしまっている時は

って言っていいことになりました。
というか、言って欲しいと言われました。

楽しいことしか覚えていられないって、いいことのようにも思えますが。
結婚して一緒に暮らすようになって、夫のまわりには嫌なことをしてくる人間が大勢いて、また、同じように嫌なことをされるのになんで付き合うのかと思っていたのだけど・・・。なんとなく合点がいきました。嫌なこと忘れられるから、誘われると行ってしまうんですね。そして、行ってから思い出すんだそうです。自分がその人たちのことを嫌いだということを。

やっぱり病気なのかな？
ほんと、頭の中どうなってるんだろう？？？

ただ、逆に私は嫌なことやらなければならないことを先にやって、楽しいことやりたいことを後回しにする習性があり、ご褒美にとっておいた楽しいことが何だったか忘れてしまうようなところがあるのですが・・・。

考えてみれば、夫にあれやりたいね、これ食べたいね、あそこ行きたいんだよねと言っておいたことは、夫が覚えてくれてて助かったこともたくさんあったなあと思いまして。

今は・・・お互い補い合っていけば、何とかなるかな？
なんて思えるようになりました。